上海でのインターンシップ生活はどうでしたか?
ホテルでの仕事は初めてでしたが、「日本人の お客様と積極的にコミュニケーションをとる」。 これが中心の仕事となりました。もちろん最初は 何もかも分からない状態でした。 私は「お客様が満足できるように頑張ろう」と 決め、毎日チェックインする日本人のお客様に自分の名刺を渡し、お客様に直接私の上海で買った 携帯電話の番号を教えました。
また宿泊している日本人お客様のお部屋に 電話をし、何か不明な点や質問、意見、 このホテルの良いところ、悪いところ、改善すべき ところ などを聞き、翌日ホテルの総経理に 中国語でレポート報告しました。そのように仕事をした中で、お客様に名前を覚えて頂き、「森本さんがいるから、とても安心できます」と言われるようになり、自分にとって一番嬉しい瞬間 でした。
この1年間で得たものは何でしょうか?
短い1年間の中で、慣れない事もありましたが、みんなと笑う事の方が更に増えていきました。辛い時や理解してもらえない時もありましたが、その時の辛さを経験すると、なぜか他の人に対して、自分はこうしてあげればいいんだと、自分のやり方、考え方が少しずつ増えてきたような気がします。そして楽観的になりました。
また、最初は中国語での生活も苦労していた私ですが、今は中国語、英語でお客様の質問に答えるようになりました。人前で大きい声で話せない私でしたが、今はホテルのスタッフに、日本語及び日本の文化を教えるようになりました。このようになれたのは、毎日一緒に仕事している中国人スタッフから大きな助けをもらったお陰です。そして、彼達から 学んだこと―― 。彼たちの仕事に対するプロ意識、彼達の優しさ、全てはこれからの自分にとって財産となります。
6月から香港で正社員として 仕事を始めます。中国語を習い 始めた時から描いた、「一流のホテルに勤め、一流のサービスを学び、一流のホテルマンになりたい」 という夢はCIPのインターンシッププログラムに参加して実現出来た事だと思います。上海のホテルで学んだ事は、次の更に高い目標にチャレンジすることへの貴重な糧となりました。