インターンシップ先に中国を選んだ理由は?
中国が教えてくれた事 違いを楽しみ違いを活かす中国を選んだ理由、よく人に聞かれます。私の答えはいつもこうです。「おもろいから」。この時ばかりは、好んで関西弁を使います。1998年大学入学時に外国語選択で英語を避けて中国語を選択しました。ちょうど中国の成長が新聞等で取り上げられだした頃でもありました。Windows95・98の発売で流行していたパソコンが自由に使えるとの理由で情報学部に行くことにしました。今ドキ好きな私のなんとも安易なスタートですが、この中国語と情報学は、今は私の仕事の大部分をしめています。
中谷内さんにとって、中国はどんなところですか?
大学では、中国語も情報学もそこそこにのんびりと学生ライフなるものを楽しんでおりました。時間があったので、中国に短期留学に行くことにしました。他の国より留学金が安かったので中国を選んだのかもしれません。中国短期留学中、私の中国語がまともに通じた相手は日本人だけでした。単語力・ 発音力・聞き取り力すべてにおいてテスト前にしか勉強していないため、実際にはなんの役にも立ちま せん。水を買うだけでも「水・水・水」とノートに書いた単語を繰り返し店の前で復唱してから忘れないうちに急いで駆け込んだものです。
その時感じた事が「おもろい」です。水を買うのにも一苦労。無事 に買う事ができ水を片手に店から出てきた私の顔は、きっと満面にうれしさが溢れていたことでしょう。日本で生活をしていると、なんとなく言葉が通じ、なんとなく勉強し、なんとなく遊んでいても何の不自由 もありません。しかし、中国では“なんとなく“が通用しないのです。この差がなんとも「おもろい」のです。
中途半端な評価ではなく、良い(通じる)悪い(通じない)で反応が返ってくるのがなんともおもろいのです。留学を終え、日本に帰国し、少し中国語から離れ、情報関係の勉強に面白さを感じていた私の目にある出来事が飛び込んできました。それは、中国のオリンピック招致の為の活動でした。北京の寒さの為に茶色になってしまった草に、なんと緑のペンキをスプレーしているのです。鮮やかな緑に姿を変える 草達。しかもかなりの大規模な活動のようでした。「おもろすぎる」。私はその出来事に釘づけとなってしまいました。
これからの目標は?
私は、日本での2年間のSE経験を持っています。そして、今は中国でBSE(ブリッジSEです。狂牛病ではありません)になるために日々働いています。仕事をしながら中国と日本の習慣・仕事のやり方の違いを学んでいます。茶色の草を緑に変える国。中国は、まだまだ私にいろいろな違いを見せてくれます。
そのたびに私の脳はおもろいドーパミンを分泌し、違いを活かす方法を考えだす活力となります。楽しむだけではなく違いを活かし、将来はその違いを武器に仕事ができるようになるつもりです。