中国語を始めたきっかけは?
大学1年生の春休みに中国・天津へ3週間中国語を学びに行きました。飽きっぽい私がここまで中国に興味を持ち続けているのはこの体験が大きかったと思います。中国語の授業は大変でした。私は中国語がほとんど話せないし、聞き取れない(中学1年生の英語のレベル以下の語学力でした)。先生は日本語を全く話せない。意思疎通が無理な状態で、先生が困り果てたのは言うまでもありません。
なんとか先生の言わんとしていることを聞き取り、自分の意思を伝えようと悪戦苦闘の毎日でした。授業だけでなく中国での生活すべてがまさに真剣勝負。知り合った中国人の友達と次の日遊ぶ約束をするだけで、1時間近くかかったこともありました。言葉が通じないということがこんなに不便なことなのかとその時初めて感じました。しかし、自分か言いたかったことが相手に伝わった時の嬉しさは相当なもので、その感覚が忘れられず今まで中国語を学び続けているのかもしれません。
今回インターンシップを決意したきっかけは?
帰国後も旅行で中国へ2度ほど行きました。しかし、地元の人にとって旅行者はお客様。人々のよそ行きの姿しか見ることが出来ません。物足りない気がし、また生活しにいきたいという気持ちが強くなっていきました。留学という手もあるなと思いましたが、留学はとても受身のような気がしました。何かないかなと思っているところにインターンシップというものがあると知ったのです。
日本語教師をしようと思ったのはなぜですか?
海外へ行くたびに感じることがあります。それは日本がとてもいい国であるということ。そして他の国に誇れるものがたくさんあるということ。私は着物の着付けを少し習っていました。日本の文化を勉強したくて始めたわけではなく、ただ単に着物が自分で着られたらいいなと思ったからなのですが、習っていく中で着物を着る技術だけでなく、文様の組み合わせ方など着物に関する様々な知識を得ることとなりました。
海外に行って着物というものを見つめ直したとき、着物の様々な知識一つ一つが昔から受け継がれ、伝えられてきた素晴らしい文化なのだと感じました。日本を離れ、外から日本という国を見なければ感じなかったことだと思います。
インターンシップ開始前の意気込みを教えて下さい!
私は日本語教師としてインターンシップに参加します。私は日本人ですが、日本のすべてを知っているわけではありません。むしろ知らないことのほうが多いでしょう。そんな私が学生を相手に教えるのですから、毎日猛勉強しなければならないと覚悟しています。とにかく知識はありませんが、自分の好きな日本を精一杯伝えられたらと思っています。そして、日本に興味を持っている学生たちとの生活の中で、日本人では気付くことのない日本のすばらしいところを教えてもらえるのではないかと楽しみにしています。