上海の圧倒的エネルギーに魅了されて
もともと中学校の3年間、父親の仕事の関係で上海に住んでいました。それから10年ほど経って改めて旅行で上海を訪れたとき、街に溢れる何とも言えないエネルギーに圧倒されました。それと同時に自分もこのエネルギーの中に巻き込まれたいと上海に魅了されてしまいました。
ちょうど当時の仕事も3年目に入り、何か新しい事に挑戦したいという気持ちと相まって、あっという間に頭の中は上海で生活する事でいっぱいになっていきました。少し中国語が話せたので、また勉強をして「少し」話せるから「かなり」話せるに伸ばしたいと思ったのも理由の一つです。
ゲストを迎える喜びを実感
主な仕事として毎日日本人客の予約をチェックし、日本語のウェルカムレターを準備します。そしてお客様のチェックインの際に挨拶に伺います。時に言語面でお手伝いする場合や、ホテルや現地情報をご案内することもあります。一番緊張する瞬間でもありますが、「助かるよ!」などと声をかけていただくと、何よりも嬉しい気持ちになります。
私のインターン先のホテルでは、ビジネスでの利用のお客様がほとんどです。また、配属先がセールス&マーケティングだったので、中国人営業スタッフと営業同行することもありました。訪問先の担当者はほとんどが中国人ですが、みなさん日本語がとても堪能で驚きます。その他にホテルスタッフに日本語レッスンを行ったりもしました。たくさんの人が日本に興味を持ち、日本語を勉強しようと思ってくれることがとても嬉しいです。
インターンの環境で学んだこと
第一には中国語のリスニングと会話力が伸びました。日頃から中国語で話すことを意識し、分からないことはすぐに確認していました。またホテル内のメールや連絡事項などはすべて英語で行われていましたから、良い英語の勉強にもなります。
またホテル内での事務・接客以外にも、営業スタッフとして企業を訪問するなど、部門をまたいで幅広い仕事を体験することができました。どちらも初めて経験する職種だったので分からない事ばかりでしたが、日々周りのスタッフに助けてもらいながら仕事ができたと実感しています。
実習の後半にはホテルスタッフに日本語を教えていました。内容や資料を一から自分で考え用意したので、簡単ではありませんがとても良い経験になりました。
また中国と日本、仕事の上でも文化の違いが垣間見えて、面白いと感じることもありました。例えば、中国では仕事の電話でも「バイバイ」と言って切りますし、多くの女性はノーメイクで仕事をしていました。それに結婚・出産後も働いている女性が多いことにも驚きました。
新しい一歩は自分を信じて進むこと
このインターンシップを通して、以前からやりたかった仕事のきっかけを見つける事ができました。それは直接中国語に関係はありませんが、私自身にとってとても大きな意味があり、このインターンシップに来なければその一歩を踏み出せずにいたかもしれません。自分を信じて進むことが、私自身にとって正しい選択だという自信を与えてくれたと思います。
ただ、中国語を使う環境はこれからも作っていたいです。このインターンシップの成果を無駄にしない様、中国との交流を通して勉強は継続していきます。
またこのインターンシップ期間中、中国の人たちに親切にしてもらい大変助けられたので、何か中国の役に立つことができたらと考えています。小さな活動でも、自分にできる事でお礼がしたいと思っています。