インターンシップをするきっかけは何ですか?
以前は旅館で働いていましたが、高校からずっと海を越えて人と関わる仕事に憧れていました。絶対いつかは、と胸にはあったものの、旅館やホテルなど、いろんな人と触れ合える仕事が好きで、実際にその仕事ができることにとても喜びを感じていました。
しかし忙しさに追われて過ぎて行く時間はあまりに早く、旅館という狭い環境の中でこのまま1年2年と過ぎていくのはもったいないと思うようになったのです。この時間は二度とは帰ってこないのだから、もっとやれるだけやってみようと決断して仕事を去り、このインターシップと出会いました。
半年間のインターンシップはどうでしたか?
仕事は、まず中国人が話す英語に慣れるのに時間がかかりましたが、分からないこと、知らない場面にぶつかったときは、必ず他のスタッフに聞きました。
ここにはここのやり方があるので、日本人だから、という姿勢ではなく、周りの中国人スタッフと同じような姿勢で取り組みました。問題に直面したときは、個人の判断では決して行動しないで、自分よりはるかにホテルを知っているスタッフに解決策を聞き、それを実行しました。そうすることによって問題に直面しても、冷静に判断できるようになりました。
こちらが意見を伝えないと、自分が何を考えどう感じているのか相手は分かりません。分かってほしい、教えてほしいと積極的になることによって、周りのスタッフも自分の行動を信用してくれるようになります。そして失敗を重ねることで学び、強くなっていきます。どんなことがあってもポジティブに考え、「習うより慣れろ」で前向きに頑張るようにしました。
インターンシップで得たものは?
このインターシップで得た最高の宝は、笑顔の力です。
私は中国語が話せませんが、何よりもホテルの仕事に慣れること、早く仕事を覚えてプロとしてお客様に接すること、それが一番の目的だったので、最高の笑顔で接することに努めました。
中国語が話せなくても、笑顔で相手を受け入れる姿勢は、異文化を超えて距離を縮めてくれます。そして相手はしっかりと笑顔を受け止めてくれます。ここに来てから、私は常に笑顔でいるように努力しましたが、それは私自身が、各国のお客様の笑顔、スタッフの笑顔でどれだけ幸せになれたかしれないからです。
スタッフからも笑顔を褒めていただけるようになったのは、それを教えてくれた周りのみんなのお陰だと思っています。環境に恵まれたこともありますが、ここで働き学んだことは、私自身に多大な影響を与えてくれました。本当に行ってよかったです。このかけがえない経験を、これからの人生でさらなる糧にしていこうと思います。