留学生活の最後の決断でインターンシップに参加
大学生活も4年目に突入し、1年後に大学卒業と就職活動を控え、企業志向の就職希望者の波の中でわたしは多くのことを決めかねていました。働く場所、仕事の内容、方向性……自分の進むべき道が定まらず、気が焦るばかりの状態にあったとき、シーアイピーのインターンシッププログラムの存在を知り興味を持ちました。
就職後、社会人として初めての経験だらけでは、無理が生じても不思議ではありませんし、遠回りをしながらいろいろな経験を積むこともやむを得ないと思っていますが、私は何より、漠然とした自分の今後の方向付けに判断材料を増やすことが先決でした。
就職を希望する前に、労働が具体的にどういったものなのか、自分がどのような環境で活きるのか、何を必要とされるのかなどを知りたかった私に、インターンシッププログラムは有効な解決策を提示してくれました。
インターンシップの現場で実務経験を学ぶ
その後シーアイピーのご助力を得て、私は3か月の間日系大手コンサルティング会社のビジネスインターンシップを体験しました。総務部の一員として実務体験をする機会に恵まれました。期間中に担当した主な仕事内容には、本社からの出張者の航空券やホテルの予約とサポート、その他一般事務の手伝い、一部社員に対する日本語の教育や文書翻訳などがありました。
中国にある日系企業という実習環境は、4年以上もの留学生活にひとつ節目を設けられた感覚でした。日本企業の細やかな経営理念と企業文化を学びつつ、今まで留学で培った経験がどこまで役立つのかを試す場でもありました。また、市場発展の著しい中国で急成長を遂げ、今後とも活躍が望まれる外資系IT企業、時代を前向きに見つめられる意味でも、大変面白いインターンシップの受入先でした。
細やかな指導の下、実際に働くことで、仕事の大変さも楽しい部分も、職場と言うものも、更には自分の労働についての具体的な要求も、身近にはっきりと感じられるようになりました。また、受入先企業の採用活動にも巡り合わせるなど、自分には何が足りないのか、どんなことに長けているのか、インターンシップをしていなければ社会に出て初めて気付くことを、これからの就職活動に活かせるということは、以前の私には思ってもみなかった自信になりました。
3か月はあっという間に過ぎてしまいましたが、必要なことが凝縮され、非常に充実したインターンシップを終えられました。素晴らしい同僚に、また指導者に巡り合い、企業活動のポジティブな部分に立ち合えた意味では、インターンシップは予想以上に私を満足させてくれたと言えます。今後もインターンシップを視野に入れながら、楽しく稔りある仕事を探し、やっていきたいと思います。