国際的な場所で仕事をしたいと思った
中国も含めその他のアジアの国々に興味を持ち始めたのは、昨年10月、機会に恵まれて、中東のウズベキスタンへ旅行したときのことです。それまでは、大学の専攻も英文学で、英語圏、特に欧米の文化ばかりを学び、その生活スタイルや世界をリードする考え方などに惹かれ、強い憧れと興味を持っていました。ウズベキスタンを訪れたとき、それまで私の中で理想としていた欧米流の価値観が、ガタガタと崩れてしまうのを感じ、大変驚きました。
生活水準がはるかに低い状況の中で、人々があまりにも活き活きと豊かに暮らしているように感じたからです。貧しい中でも人々を豊かにさせる価値観がどんなものなのかは今もまだわかりませんが、当然のことながら、これまで私が親しんできた文化以外のものの考え方があるということに気づき、それらを知り学ぶことは、将来国際的な場で、様々な国の人々と交流しながら働きたいと考えている私にとって、大きくプラスになることと思うようになりました。
イギリスで「異文化交流」の意味を深く理解した
2002年秋から約半年間、交換留学生としてイギリスの大学に滞在したことも、海外での暮らしをいろいろな点で知り経験する良い機会となりました。留学中、私は毎日朝から晩まで同世代のイギリス人と共に暮らし、細かい生活のルールや相談事など話し合いながら過ごしたので、それはすごく大変で当然何度もくじけそうになったけれど、半年間という短い期間で、英語力はもちろん、現地の人々の暮らしぶりや態度、考えなどを生で経験しつつ学ぶことができました。
また何よりも、異文化交流からインターンシップに自分とは違う環境で育った人たちと、深い関わりを持ち、関係を築くことができたことは、とても大切な体験となったと思います。以来、外国へ行く機会があるときには、期間に関わらず、できるだけ現地の人々と交流するきっかけを作るよう心がけるようになりました。せっかく異文化の中へ入って行くのだから、その土地のことを生で体験して知ろうとすることが、より深い理解へと繋がり、当然そこの言語を学ぶ上でも最も早く良い方法となるはずだと信じています。
中国で次の夢に向けて、挑戦
今回、中国で日英通訳として働きながら暮らし始めることは、多くの点で挑戦となるでしょう。特に、初めて足を踏み入れる土地で、言葉も全くわからないところからのスタートですから、不安は大きいです。しかし、ウズベキスタンやイギリスで、異なる文化の人々と触れ合ったとき、改めて自分自身やまた別の価値観に気づき、考えを深めることのできた喜びを忘れずに、様々な挑戦を楽しんでいきたいです。通訳の仕事にしても、始めのうちは失敗もたくさんあるだろうし、努力を続けなければいけないと思います。とにかく今は、全てのことは将来への良いステップとなると信じて、旅立つのみです。