中国に興味を持ち始めて 以来、ずっと抱いてきた夢
中国への留学―それは、私が大学で中国語を専攻して、中国に興味を持ち始めて以来、ずっと抱いてきた夢でした。2002年の春休みには、その年の秋に予定していた大学の交換留学の下見も兼ねて、あるシルクロード周遊ツアーに参加し、中国へ行きたいという気持ちは更に強まっていました。
しかし、SARSの流行により、その年の留学は断念…。
それでも、どうしても在学中に中国へ行きたかった私は、4年次を休学することに決め、再び中国へ想いを馳せることとなったのです。新たな留学の方法や仲介機関は、なぜか迷うことなく決めていたので、その頃の私は、それに関して何の疑問も抱くことはありませんでした。
学生の今だからこそ出来ることがしたい…。
しかし、4年次になると状況は一変しました。周りの就職活動もいよいよ本格的になり、就活をしていない私でも、仕事や働くということ、さらにこれから先の人生などについて考える機会が、必然的に増えてきました。そして、そうなって初めて、「なぜ自分が中国へ行くのか、行きたいのか」を真剣に考えるようになったのです。
今までは「中国へ行くこと=留学」という考えしか持たず、それに満足しきっていた私でしたが、留学生として中国へ行くことに、疑問を持つようになったのです。自分は「学生」になるために中国へ行くのか。今中国へ行くことに、どんな意味を見出しているのか。
いわゆる「遊学生」にはなりたくない、半年間という短い期間でできるだけ多くの経験をしたい、学生の今だからこそ出来ることがしたい、自分の将来を方向付けるためのワンステップにしたい…。そんな私の欲張りな想いが高まっているときに出会ったのが、CIPのインターンシッププログラムでした。
午前は大学で留学・午後は 会社でインターンシップ
また、自分は「ことば」に関心があって、日本語教師インターンに興味があること、大学では英語の教員免許を取得予定で、「教師」という仕事にとても関心があること、会社で働く経験もしてみたいこと、行くからには中国語もきちんと学びたいことなど、説明会の個人カウンセリングの際に、自分の興味ややりたいことを全て話し、相談に乗って頂きました。
4月になってからずっともやもやして、場所も方法もはっきりせずに焦っていたのが嘘のように、話はトントンと進み、帰る頃には大まかなプログラムが出来上がっていました。ITソフト企業で、社員に日本語を教えるインターンシッププログラム。「ITソフト企業」というのは、私が考えたこともなかった分野の仕事でしたが、それは今の私にぴったりの、満足 のいくプログラムでした。
その後の相談の結果、プログラムは「午前は大学で留学・午後は 会社でインターンシップ」というように少し変更になりましたが、それは私に合った、より充実した生活を求めた結果なので、満足度は更にアップしました。
自分にとって最高のインターンシップ プログラムで中国へ行く・・・。
このように、私の希望に合わせてプログラムを組んでいただき、また出発日まで期間が短かったにも関わらず、無事諸手続きを完了し、インターンシップの日を迎えられることを、本当に感謝しています。
今思うと、SARSのために留学を断念せざるを得なかったのには、その時は勿論ショック でしたが、それなりの意味があったのだと思います。そして、2週間後に出発を控えた今、この時期に、自分にとって最高のプログラムで中国へ行くことが出来ることに、とても感謝しています。
去年留学していたら、CIPに出会わなかったら、家族や友人の協力や支えがなかったら、これまでにあった出来事が、どれかひとつでも違っていたら、私は今この「我的故事」を書いていないでしょう。たくさんの偶然と、必然と、幸運の上に今の私がいることを、そしてそのことへの感謝の気持ちを忘れずに、充実した半年間を送りたいです。