中国史に詳しくない人でも、一度は聞いたことがあるのが西安ではないでしょうか?アジア全域に影響をもたらした中国文化の拠点がここ、西安です。 |
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世界遺産の宝庫 |
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西安は、かつて長安と呼ばれシルクロードの東の起点として栄えました。紀元前1100年頃に都を置いて以来約2000年の間に漢や唐などの都となり、秦の始皇帝・唐の玄宗や楊貴妃などの中国史上有名な人物が現れました。
中国初の皇帝、始皇帝の墓を守る兵馬俑、唐の有名詩人白楽天の「長恨歌」に歌われた唐の玄宗皇帝と楊貴妃とのロマンスの舞台、華清池。「西遊記」で有名な唐の高僧玄奘法師ともゆかりのある大雁塔など、中国の悠久の歴史を彷彿とさせる名跡の宝庫です。
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西安の観光業 |
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中国は今、空前の旅行ブーム。生活にゆとりのできた一般庶民がこぞって旅行にでかけ、2005年の国慶節連休中の観光客受入数は全国で前年同期比10.5%増の1億1100万人となり、観光収入は同16.6%増の463億元に達しました。2000年の同時期に比べると、観光者数はなんと約2倍増、観光収入は2倍増以上となりました。観光地として最も人気の高かった都市トップテンには、杭州、広州、などと並んで西安の名前もあがっています。
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日本と中国の絆 |
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中国と日本は「一衣帯水」といわれ,なかでも日本と西安の交流の歴史は隋・唐時代までさかのぼり、遣隋使や遣唐使などに始まって以来、千何百年にわたって様々な形の交流が行われて来ました。当時、西安は「長安」と呼ばれ、日本の文化に多大な影響を与えました。
たとえば西安旧市街は碁盤目状に整然と区切られており、今も残る京都の碁盤目状の街並みはこれをモデルにして作られました。平安京設立の際には、中国の風水思想が参考にされたとも言われています。また、日本の着物のルーツを当時の中国の服装にみることもでき、平安時代の貴族が着た十二単の一番上の衣は、唐の服装を真似したもの、ということで唐衣と呼ばれていました。西安に行くと、日本文化の原型をたくさん見つけることができそうですね。
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